滑走性・伸張性の改善

下腿治療の考え方
  • 関節の遊びを確認:前方引き出しテストにて脛骨の前方移動を確認する。スクリューホームムーブメントではメディアルピボットモーションにより内側コンパートメントより外側コンパートメントが本来大きく動く。例えば、外側の動きが低下している場合、外側ハムストリングスや大腿筋膜張筋、膝窩筋の伸張性を確認する。
  • 下腿三頭筋は静脈を心臓に押し戻す。下腿の柔軟性が低下すると浮腫みやだるさ、張り感、足の攣りが見られる。筋膜と筋肉の滑走性を高める必要がある。また、腓腹筋内側頭は筋の横断面積が大きく、歩行周期での活動も大きい(腓腹筋は立脚中期から後期に活動し歩行の推進力を担っている。)。筋ボリュームも大きいため栄養血管も多く、機能不全により下腿がむくみやすくなる。また、立ちあがりには、膝屈曲位での足背屈(ヒラメ筋)や膝伸展位での足背屈が必要となる。
  • 前方区画:前脛骨筋と長趾伸筋の間を左右に広げる誘導や脛骨と前脛骨筋の間を左右に広げる誘導を行う。長距離の歩行で疲労しやすい。長趾伸筋と前脛骨筋の間は深腓骨神経や前脛骨動静脈の走行あり。近位部が硬くなると足部の動きに影響する。

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