
・運動連鎖とは、身体の一つの関節の動きが他の関節や筋肉に連鎖的に影響を与える現象のこと。ある関節の動きが、他の関節の動きを引き起こして、全身の運動へと波及していくことをいいます。
・この運動連鎖を利用して、歩行を改善したり身体の動作効率を高めることができます。
人によって、関節の誘導方向は異なります。
例えば、仙骨前傾誘導という手技があります。
仙骨前傾誘導が適している方は、肩関節伸展・外転・外旋方向に誘導することで、手足が動かしやすくなります。例えば、肩に違和感や動作時痛がある場合は、動作効率が上がるので、違和感の消失や痛みの改善につながります。
誘導方法については、下図のように、伸縮性テーピングを用いたり、徒手で行うなどの方法があります。

・痛みがある人は、痛みを改善させること。アスリートは、疲れにくい身体づくりやパフォーマンスアップを図るなど、関節をその人に合った方向に誘導することが望ましいと考えています。